人生の第三コーナーの衣食住

ライフスタイルブログ:インテリア、家のメンテ、ソーイング、失敗続きのパン作りなどをつづっていきます

シニア世代の衣食住-2020年買って良かったもの

お題「#買って良かった2020

 

緊急事態宣言が発出された2020年4月は、人生で初めて「約束があるのでやらなければならないこと」が完全になくなった時期と重なる。

 

大学での講義は1月に終わっていたものの、非常勤講師契約は3月末まで。冬期学期の期末試験の採点、成績評価もあった。

確定申告もやらねばならなかった。

経営する白馬のコテージのスキー客を3月半ばにすべて送り出し、入れ替わりに京都でインバウンド客を迎えるのが毎年の流れであったが、京都はすべてキャンセル。予約していたお客さんは出国できないか、飛行機が飛ばないか。日本国政府も入国規制をし始めた。

4月から収入がゼロになった。

 

ずっと家にいることになる。いや、外出するな、と言われたのである。お金もない。

買って良かったものは、おうち時間が有り余る中で生活が楽しめ、そして少しの収入になった次のみっつ。

 

1.大容量のドライイースト

2.電子ピアノ用ヤマハのヘッドフォン

3.米国株

 

が、このブログのテーマは衣食住。食に関する1について詳しく述べよう。 

 

SAFドライイースト 500グラム

これまでは、「日清スーパーカメリア」3グラム5袋、300円足らずのものを買い、たまにホームベーカリーで食パンを焼いていた。生クリームや多めの砂糖を入れて「乃が美」風高級食パンも2度ほど試した。うまくいったのは、1センチ角くらいのドライトマトとチーズを入れ、濃縮トマトペーストを分量の水に溶かして入れた赤いトマトパンだ。京都の八百一に入っているパン屋さんの成分を参考にした。

 

食パンは全自動早焼きモードで2時間ほどで焼ける。発酵のことなど考える必要もない。時間はたっぷりあるのだから、生地だけを機械に頼り、自分で丸めて二次発酵させてから焼くパンに挑戦してみた。

 

が、マスク、アルコール、トイレットペーパーほど注目されなかったが、東京からミシン糸、マスク用のゴムとともに、ドライイーストの小箱も消えたのだ。

 

やっと見つけたドライイーストはフランスのメーカーSAFのもので、なんと500グラム!一回に使うのは3-5グラムほど。とはいえ、1300円ほどで、小分けされたものより割安だ。

 

時間はたっぷりある。せっせとパン作りに挑戦すれば、500グラムのドライイーストのうち100グラムくらいは使うかも知れない。いちいちパンを買いに行く手間も省ける。買い占め騒ぎで、見つけた時に買った方が良い、と思わせる異常事態の日本だった。ドライイースト以前に強力小麦粉も品薄気味ではあったのだが。

 

レシピはネットに大量に掲載されている。

おうち時間の活用でダッチオーブン料理に挑戦し始めたので、ちぎりパンを作ってみた。

 

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ダッチオーブンの形に膨らんだパン

レシピの写真通りに焼きあがったが、いまいち美味しくない。私はハード系のパンが好きなのに、柔らかすぎる。

 

圧力なべで豚の角煮を作っていた時でもあるので、中国の蒸しパン、包子パオズで角煮を挟めばおいしいそう、と挑戦。ゴマ油を混ぜたパン生地ができたところで蒸し器がないことに気が付いた。しゃーない。深めのフライパンにスノコをおいて蒸してみた。

 

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蒸し器がないので、台所の棚の奥にあったスノコで代用

 

蒸している間はキレイに膨らんだが、鍋の外に出すとへたってしまった。分量通りに作ったのだが、もう少し甘みがあった方が中華風蒸しパンらしい。

 

これもハード系ではない。次はハード系の一方の雄、フォカッチャだ。これは成功。すべて同じ大きさにするには、生地を分割してひとつづつ重さをはかり、等量にする、とのレシピの指示に従う。同じ重さならほぼ同じ大きさに焼ける。

 

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手作り感満載。色も形もまあまあの出来?

 ハード系でひとつ成功体験ができたところで、次は東の正横綱バゲットだ。

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太目すぎてバゲットにみえない

富澤商店Cuocaで、バゲットの成型をしやすくする器具を買った。写真奥の穴のある金具。バゲットを美味しく見せるクープ、切れ目を入れるナイフも買った。が、形も味もバゲットに似て非なるもの。もう少し細身にならねば。クープを入れるのも難しい。

 

もう一度挑戦する。なんせ、ドライイーストは山ほどあり、冷蔵庫で密閉保管していても次第に劣化していき、膨らみが十分でなくなるらしい。早く使わないと。

 

今度は、富澤商店のモルドという1グラムほど加えてこんがり焼き色をつける粉も買った。クープも何度かやり直し、前回より丁寧に。

 

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これならバゲットに見えるかも

小麦粉と水と塩だけで作るシンプルなパンだけに、実に難易度は高い。フォカッチャはこれにオリーブオイルが加わるので、多少ごまかしが効くのかも知れない。

 

色と形はまあ合格だが、肝心の味が。。。切ったところの写真は撮り損ねたが、気泡は食パンと同じように肌理が細かく均等に入っていた。これではバゲットではない。プロのバゲットは、大き目の気泡がところどころに入っていて、それが独特の舌触り、歯ごたえを生み出すのだ。

 

2021年もバゲットに挑戦し続けるぞ。大き目の気泡を作るには、生地を泡立て器で混ぜて、空気を入れるのだそうだ。ドライイーストは十分ある。大容量のものしか売っていなかったから仕方なく買ったが、パン教室に通って練習していると思えばいいのだ。先生はネット動画。それに、また本日緊急事態宣言発出とのこと

おこもり生活を意味あるものにしてくれるドライイーストでした。

 

飼い主は買って良かったと思っているのだが、買ったものを当てがわれたワンコがおおいに不満な商品をふたつ紹介しておこう。

ワンコの家と靴

 柴犬顔の犬小屋「柴田さん」

うちの柴犬ポチは、小屋を「チラッと」見て、

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チラッ

あとは、知らんぷり。意地でも入りません。

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プイッ

壊れた古いカート。狭くて身体がはみだしそうなのに落ち着くらしい。

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洞穴のようで野生時代を思い出すのかな

 

もうひとつ、買主は買って良かったと思っているのに、ワンコの方は情けない顔。

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こんなもの履きたくない

地震大国日本で、がれきの中を避難しなければならない時、肉球がケガしないように、と思う飼い主の親心、犬知らず。飼い主がどんどん歳をとっていくのだから、9キロのワンコをカートに入れて避難するのは重すぎる。自分で歩いて欲しいのだけど、無理ですね。

 

2020年、コロナで落ち着かなかった1年間、一緒にいてくれてありがとう、ポチ!