人生の第三コーナーの衣食住

ライフスタイルブログ:インテリア、家のメンテ、ソーイング、失敗続きのパン作りなどをつづっていきます

こんまりさん、って凄い!片づけよう!(2019.02.04作成)

今年になって、ネットニュースに流れてきたのは、近藤麻理恵さんがアメリカのNetflixの番組で人気急上昇しているという話。

 

そういえば、こんまりさん、片づけについての本がベストセラーになっていたけれど、今どうしているのだろうと思ったら、米国に渡っていたのだ。

 

Netflixと契約していないので、放送のさわりをネットで見ただけだが、アメリカで話題になるなんてすごい、以前流し読みしただけの本を図書館で借りて、改めて真剣に「人生がときめく片づけの魔法」を読んでみた。

 

(1)まずは、幼いころから主婦の友のような生活情報誌を熟読して、片づけしまくってきたというその経歴がハンパない。

(2)次に片づけについての技術的な助言は、ハウツーものだが、今時のやたらと収納グッズや突っ張り棒を活用させるのではなく、手元にある靴箱やティッシュペーパーの箱、菓子箱やアップル社の白いおしゃれで丈夫な箱を駆使するところが実用的。そういえば、何年も前にこの本をざっと読んで以来、息子のVANSの靴箱を棚に並べて、収納に活用している。成長とともに足のサイズが大きくなり、すべて同じ大きさの箱でないところが残念だが、靴箱の模様は同じ、店舗の従業員が指で引っ掛けて棚から取り出しやすくする穴があいているところが実に便利だと感心する。紙箱はリサイクル可能なのでSDGsの観点からも推奨。

(3)それから、片づけとは捨てるものを選ぶのではなく、残しておきたいものを選ぶこと、それは自分が何を求め、何を欲しているかを知る作業であると指摘しているところが斬新だ。

4)整理整頓のノウハウの中で、「たたむ」という方法に特化し、日本人が着物をきちんとたたんで、コンパクトに、なおかつ同じサイズにまとめて整理してきた習慣に注目しているところが素敵だ。同じ発想で、押し入れを最高の収納場所と絶賛しているところも、高価なオーダーメードのクローゼットを提案するより、日本の家屋や日本の伝統の良いところに着目し、安価で実用的だ。

(5)今あるスペースの中に収めると決め、実行する。迷いがない。

 

思えば、片づけとは日常生活における取捨選択の連続作業、意思決定である。毎日のように投函されるチラシやDM、書簡、文書はどんどんたまっていく。ファストファッションや百均のお蔭で、自分の若い頃より手頃な値段で色々なものが買えるようになった。余計なものもつい買ってしまう。景品もたまる。その中で、自分に必要なものだけを用途ごとに仕分けし、使い勝手がよい形で手元に置く。究極の在庫管理だ。

 

これを毎日繰り返し、常に整理整頓した状態を維持するのは高度に知的な作業である。汚部屋、ゴミ屋敷に住んでいる人は、こういう作業が面倒という以前に、とても手に負えないのだろう。仕分けや整理するより、新たにモノを買う方がよほど楽なのだ

 

偉そうなことを言っても、自分も余計なものを抱え込んで、捨てられない情けない人間だ。こんまりさんの本を読み返し、昨日、今日とかなり書類の片づけをした。明日も23時間は片づけをしよう。好きなものだけに囲まれて生活するのは、確かに「ときめく」。アメリカではこんまり流に異議を唱える人もいるようだが、片づけでグローバルに活躍するなんて、この人はただモノではない。          (了)