人生の第三コーナーの衣食住

ライフスタイルブログ:インテリア、家のメンテ、ソーイング、失敗続きのパン作りなどをつづっていきます

ユニクロを唯一無二のものにするー最高の道楽

東京のコロナ感染状況が悪化すると、おこもり時間が増える。この時間を使ってちょっとした達成感を得てみることにする。

 

犬の散歩に出かけるためのダウンコートが欲しい

11月末から寒くなってきた。手持ちのダウンコートはひざ下まである寒冷地向けのものである。これまで冬に長野の豪雪地帯に行くことが多かったからだ。今年の冬の大半は東京で過ごすことになるが、このダウンコートでは大げさすぎる。

 

おこもり生活では1日2回犬の散歩に出かけることと、10日に1度食材を買いに出かけることが日課となる。犬の散歩用ダウンだから中古でもいいか、とメルカリやヤフーショッピングの中古コートを検索してみた。

 

ユニクロのダウンコートで決まり

ネットで衣類を購入するのは結構難しい。試着できないからだ。郵便局に行く用事があり、すぐそばのリサイクルショップをのぞいてみた。値段もデザインもサイズも気に入ったダウンはユニクロ製だった。色は真っ白で、汚れが目立ちやすいのでちょっと躊躇した。が、午後4時半を過ぎるとすっかり暗くなる冬の犬の散歩には、交通安全のために白がいいと自分を納得させた。車の注意を引くために、犬にはピカピカ光る首輪をつけているが、地面に近い犬の首輪より、面積の広い自分の白い服の方が運転する人の目に留まりやすいはずだ、と即決。値段も安いし。

 

まず、洗濯機の「おうちクリーニング」モードで洗濯。ダウンは家で洗えるのだ。コロナの時代、クリーニング店に出して、知らない人の衣服と一緒にされるより、家で洗う方が安心。

 

乾いたところでしっかりみると、腰のあたりをゴムで絞ってくれているのだが、白は膨張色でどうしてものっぺり太って見える。これは、Hernoのような値の張るイタリアブランドでも同じだ。ならば、自分でアクセントをつけてシャープさを出そう。

 

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真ん中の合わせ部分と両脇のポケットにグレーのラインを付けてみた。フードはラインを付ける前の状態

 

白は膨張色で面積が広いとしまりがない

ジッパーは上部と下部のどちらからでも開閉できる優れもの。ビフォーアフターの比較のため、ポケットひとつにテープをつけたところはこんな感じ。

 

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やっぱり、真っ白だとぼわーとしている

 

白地はアクセントをつけて引き締める 

白にラインでアクセントをつける、というアイディアは去年、中古ではなく新品を定価で買ったダウンのベストから得た。

 

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このベストからインスピレーションを得た

黒のラインにジッパーも黒。ウエストを締める細いヒモも黒。面積はダウンコートの4分の1くらいなのに結構な値段だったが、ショーウインドに飾られていたのに一目ぼれして衝動買いした。ユニクロのコートのように上下で開閉できるダブルジッパーならなお良いのだが、気に入っているから後悔していない。が、さすがにこれだけで外出できるのは小春日和の昼間のみ。

 

紙袋の取っ手リボンをアクセントに

ユニクロコートにつけるリボンテープも、このベストのように黒にしても良かったのだが、わざわざ買いに出かける前にいつか使おうとソーイング用に貯めておいたものを探してみた。なんせ、シニアは不要不急の外出は控える方がいいのだから。それに2メートルくらいの幅広のリボンを新たに買っていると、犬の散歩用だから中古でいいや、とコートを安価に手に入れた意味がなくなる。下手すると、リボンの方がコートより高くつくかも知れない。
 

リボンのストックは結構ある。使ったリボンテープは、紙袋の取っ手。貝印のネイルケアブランドKobakoで、よく切れる爪切りやキュティクルケアを揃えていた時、素敵な紙袋に入れてくれた。取っ手のグレーのリボンが気に入ったのでいつか何かに使おうと、外してアイロンをかけてしまっておいたものだ。

 

黒のテープの方がシャープだが、手持ちストックの中に十分な長さのものがなかった。エルメスの茶色、フェラガモのワインレッドのテープなら間に合うくらいの長さがあったが、ブランド名が印字されていてくどいし、色もしっくりこない。無地のグレーで行くことにした。

 

運針―家庭科の大事さは後年やっと実感する

ポケットも真ん中の合わせ部分も手縫い。ミシンで縫うにはボタンが邪魔で上手に縫い付ける自信がなかったので、チクチクと針を運んだ。

 

今更ながら、家庭科の授業は大事だと思う。料理に運針。私の時代には「技術・家庭」という科目で男子は「技術」、女子は「家庭」に分かれて授業を受けた。平成、令和の時代は男女とも技術家庭をしっかり学べば、栄養バランスを考えずコンビニ弁当やカップラーメンを食べて、片づけもできずごみ屋敷状態にする中高年も減るのではないか。

 

高校生の時、数学や英語のような大学受験に必要ではないので、勉強は手抜きしていた科目だが(申し訳ないが、それを担当する先生もちょっと軽くみていたと反省)、生きていくには非常に大事なスキルを学ぶ機会だった。まあ、今は裁縫用のノリもあるのだが。

 

ミシンはやっぱり早い

優れもののユニクロコートはフードもついているので、帽子もいらない。こちらにもリボンテープを縫い付けたが、ボタンのような障害物はないのでミシンでやってみた。ボリュームのある胴体部分をミシンのアーム下をくぐらせるのは結構難儀だったが、ゆっくりめの速度でもミシン縫いは手縫いより圧倒的に早い。

 

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のっぺり感が減少

本当にユニクロ製品は高品質で優れもの。 個性的でない、シンプル過ぎる、あまりにも多くの人が同じものを着ていると思う人もいるが、だからこそひと手間かける楽しみがあるのだ。そもそも安価なファストファッションブランドを、リサイクルショップで購入して、手提げ紙袋のリボンをアクセントにするため、時間をかけて縫い付ける。これって、究極の道楽!

 

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玄関の姿見に映った自分を写真にとったところ。長靴が映っているのは、今日は雨だから。

腰が隠れて暖かいのに長すぎず、ウエストも絞ってあり、袖口と裾はニットなので風が入りにくくなっている。ホント、かゆいところに手が届くユニクロ様様。

 

ところで、この赤いボア付きサンダルは、外で履くもののようだが、家の中で使うことにした。スリッパは脱げやすいし、底が厚い方が床の冷たさが伝わってこない。イオンで600円ほど。日本には安くていいものがいっぱいある。

 

日本国内で社会保険料がどんどん高くなってきているが、ユニクロやイオンは海外生産を含め知恵を絞って高品質で安価な製品を作り続けている。Mon ClaireモンクレールやHernoヘルノの最低でも10万円を超えるぼったくりダウンのことを思うと、高いもので勝負するより、薄利多売で行くことにした日本は「安い」国に成り下がり続けるのか、とちょっと複雑で淋しい気分になる。ユニクロは値段は安くても、高級品なのに。