人生の第三コーナーの衣食住

ライフスタイルブログ:インテリア、家のメンテ、ソーイング、失敗続きのパン作りなどをつづっていきます

SDGs-カーテンをリメイクしながら考えた

SDGsとは

TBSは11月23-29日はSDGsウイークだとして、先週一杯これをよく話題にしていた。

国連のSDGs週間は9月だったそうで、TBS独自の取り組みのようだ。

 

そもそもSDGとは何か?TBSアナウンサーは「国連の持続可能な開発目標ーSustainable Development Goals」と元の英語を説明する。貧困、教育、環境等々17項目も目標=ゴールがあるのでよくわからないが、若いモデルに衣類が大量に捨てられている現実を考えさせている。アディダスの海岸に流れ着いたペットボトルを再利用したスニーカーや、元はビニール傘のトートバッグを紹介している。

 

とりあえず環境に優しく、だけでいいのではないか

わかりやすくて多くの人の共感を得られそうな取り組だ。忙しい現役世代はついペットボトル飲料やビニール傘を買ってしまうのだろうが、シニアになって時間にも心にも余裕が出れば、ペットボトルやビニール傘を極力避ける生活スタイルも可能だ。

 

で、また古い布地を再利用してカーテンにした。昔の日本人は、着物を布団にし、擦り切れた部分が多くなると、面積の小さい半纏や子どもの着物に作り替えてきた。実に無駄の少ない丁寧な生活だった。

 

ハンドメイドなら、環境負荷を考えながら作れる

今回は、余った端切れをつなぎ合わせて小さめのローマンシェードを作るというもので、大きな布地から寸法に合わせて裁断するより難易度が高い。が、同じパターンのシェード作りは3つ目なので手慣れてきた。

 

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縦長のトイレの窓。ローマンシェード向きの大きさ。

 

窓枠が木製なので、ネジの穴を開けるのも、DIY用ホッチキスでベラクロを止めるのも楽。

 

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全部下ろしたところ。寒くなると断熱のためにカーテンは大事。

 

メーカーのキットは環境面では25年間進化していない

このリメイクカーテンの前に付けていたシェードを外したところ。4半世紀前、イギリスのローラアシュレイの布地でプロに採寸してもらい、作ってもらった。ローラアシュレイは今年前半、コロナ感染が広まりはじめて間もなくイギリスで倒産を発表した。

 

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上部ブラケットは金属。チェーンはプラスチック。

グレーと白を基調とした壁紙に張り替えたので、この黄色のシェードは色味が合っておらず、ずっと気になっていた。採寸通りに裏地もつけ、縫製も寸分たがわずたさすがプロの出来映え。壁紙を張り替えてからも4年余り使っていた。

 

環境負荷が高い。金属は最上部の窓枠への取付と平行に上げ下げできるようにと付けた最下部の重みを含め二か所。かなり重い。チェーンやブラケット、平行に折りたたんでいくように付けた横棒もプラスティック。簡単に自然に戻るものはヒモだけ。似たような金属とプラスティックでできたキットは、国産のどのカーテンメーカーでも使っている。25年前より上げ下げがスムーズになっているが、捨てる時の配慮はされているとは思えない。その間、環境問題への意識は高まったはずなのに。

 

手動、アナログ、単純構造は分かりやすい

自分の手作りシェードは環境にやさしい。横棒は直径7ミリほどの軽い木製。東急ハンズで買った。引っ張り上げた時のヒモを十文字に止めておく部材とヒモの錘は金属。

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ヒモを止める金具とまとめたヒモの結び目を隠す化粧錘は金属。

上部の木枠とシェード側に取り付けたベラクロと、ヒモを通す小さな輪12個はプラスティックなのは仕方がない。徹底的に手動。キットが普及する前は、ローマンシェードは手動式だった。フランスで市販されていた縦長の窓用シェードはこんな感じだった。

 

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市販のシェードを裏からみたところ。

プラスティックの輪とシェードそのものに開けた穴にヒモを通して引っ張り上げる簡単なもの。縦長で、しかも薄手の軽い生地なら手動で十分。横長の大きな窓用シェードの場合、平行に上下させるためと、軽く引っ張るだけで上がっていくようにするためにスムーズなキットの開発は救世主だったのだろう。 厚手の布地は面積が大きくなると相当重い。

 

SDGsが日本語として普及するとは思えない

SDGsとかの難しい言葉を引用するより、環境にやさしく無駄をなくし再利用、リサイクルを心がけよう、と訴えるだけで十分な気がする。そもそも複数形のsをつけなければならないところが日本語として無理があるので、TBSの啓発の試みには敬意を表するが、この言葉が普及するとは思えない。

 

コロナで強いられるおこもり生活を前向きに生かそう

が、言葉が普及しなくても環境負荷の少ない日常生活を心がけることはできる。コロナの第3波とかで、この3週間が正念場だと政府は言う。GoToはお休みにして、リメイク三昧で引きこもり生活を楽しもう。