人生の第三コーナーの衣食住

ライフスタイルブログ:インテリア、家のメンテ、ソーイング、失敗続きのパン作りなどをつづっていきます

コロナに感染した時の準備

これだけ毎日コロナ感染者数が増加しているというニュースを聞けば、他人事でない。

「65歳以上」は、重症化するかどうかという点で重要な年齢。既往症のような個人差以外に男女差もあると思うが、あまり報じられない。女性の方が深刻さが低いとはいえ、症状が出なかったり、軽症ですむ若者と同じわけには行かないだろうから気をつけるに越したことはない。マスクをつけ、飛沫が飛ぶ環境には身を置かない。買い物も混む夕方は避ける。

 

1.PCR検査は受けない

それでも発熱、咳のようなコロナの症状が出たら、PCR検査は受けず自宅で療養しようと思っている。検査を受け、陽性とでたら届出義務があるのが面倒。少なくとも2週間、完全に回復するまで一切出歩かない。

 

2.自分の面倒は自分でみる

コロナ以前から、地震や台風、原発事故の際、あるいは交通事故にあった時、難病にかかってしまった時の自分の身の振り方を考えてきた。自分でトリアージして、救助は受けない、避難所には行かない、病院にも行かない、一切の延命治療を断ることにしている。家族にもそう伝え、運転免許証と健康保険証とエンディングノートにその意思を明記した。

だから、コロナで重症化しても、私にはICUやECMOは必要ない。座して死を待つ。医療資源を圧迫することはない。

 

3.自宅療養のために必要なもの

願わくば、軽症のまま回復したい。籠城に必要なモノは、自然災害の時と全く同じというわけにはいかない。

電気、ガス、水道というライフラインが確保されていれば、病気療養の方が楽だ。地震で天井が崩落、家具が倒れ、停電が続き、おまけに自分はケガをしている中での籠城より、コロナ軽症の方が楽そうだ。

食料:冷蔵庫ふたつに食料と保存食、2リットルのペットボトルの水数本。「サトウのごはん」ではなく、自分で炊いたコメを一食分ずつ冷凍しておく。野菜も冷凍しておく。濃いめの塩水でゆでたブロッコリー、インゲンは、自然解凍で食べられる。

普段は口にしないカップ麺だが、一応用意してある。お湯を入れればできる焼きそば。冷凍の麺類も準備した。体調が良くない時、消化に良い麺類は重宝する。

炊き込みご飯をおにぎりにして冷凍しておくと、白飯におかずを用意する必要がないが、大抵の炊き込みご飯は3合用。小型炊飯器では炊き込みご飯は2合までとなっているので、準備できないでいる。

 

消耗品:トイレットペーパー、ウエットティシュー、アルコール消毒液等の消耗品。使ったものを捨てるビニール袋も必要だ。しっかり袋の口を縛らなければならない。

 

ワンコ備品:エサも2週間の籠城が可能なようにしてある。おやつは十分ないかもしれないが、非常事態。我慢してもらおう。

 

4、重症化したらどうする?

自宅療養で重症化した場合、息子には、私が「もう、あかん」とメールしてきたら、すぐに帰国するように言ってある。コロナが心配になってきた今年の3月以来、最低2日に一度、安否確認の簡単なメールを送り、もし1週間以上連絡がなかったら電話するように、と伝えている。絶命したら後のことはどうでもいいのだが、遺体の損傷が進む前に見つけて欲しい。ワンコもエサと水が続いている間に、見つけてあげて欲しい。

コロナのいやらしいところは、遺体を発見して運び出す人たちも感染リスクがあることだ。きっちり密閉袋に遺体を入れないとだめだそうだが、そういう袋に入って絶命すればいいのだろうが、ここまで人に迷惑をかけるまいと頑張ったのだから、自分の遺体保管袋まで準備できなくても許して頂きたい。お気に入りのWINDのパジャマを着て絶命するのだ。

 

自然災害の籠城では、自分は健康で動くことに不自由はないことが前提だが、重症化すれば身動きできないかも知れない。考えたくなかったが、大人用紙パンツも用意しておこう。ワンコの吸水シートやマナーベルトは準備してある。

 

5.安楽死トリアージ

今年の夏、医師二人によるALS(筋萎縮性側索硬化症)女性の嘱託殺人が話題になった。以前にもALSの日本人女性がスイスにまで行って、安楽死を依頼している。 「安楽死」の定義は簡単ではないようだが、自分なりの定義は、人口呼吸器等の医療器具がないと生命を維持できない状態になり、自分の力では自死を実行できない場合に生命維持装置をはずしてもらうことを他人に頼る、というものだ。耐え難い肉体的苦痛を伴う場合は、この定義から外れるが、苦しみにのたうちまわっている状態では、自死を決行できないのは同じだろう。

 

先日、テレビでスエーデンの介護施設に入所していた90歳の認知症のおじが、全く治療を受けられないままコロナで亡くなった、と姪の方が怒っていると報道されていた。スエーデンやオランダでは、生き延びる可能性が高い者とそうでない者とを判別して治療の優先順位を決めるトリアージへの躊躇は日本より低いようだ。

 

北ヨーロッパの人たちはバイキングの末裔で、知的にも体力的にも強い者たちが厳しい自然環境の中で生き残った、したがって「命の選別」には抵抗がない、という説もある。ソ連との核戦争の可能性があった冷戦時代、スイスの各家庭は放射能被害から身を守るシェルターを準備することが義務付けられていた。最悪の場合、人口の3割だけ生き延びれればいい、という割り切りが政府の側にあったという。

 

全員助けなければ、という日本人にはなじみのない考え方だが、為政者は考えて

おくべきだろう。もっとも、GoToトラベルの一時停止を発表した直後に菅総理が会食した8人の平均年齢は77歳以上。高齢者を守る方向に傾きそうだ。

 

他人が受ける治療についてあれこれ言うと炎上してしまうので、自分について、医療資源を圧迫しないように自分でできるだけのことはしておく。

 

同様に、自然災害の避難所で、「おにぎりひとつだけ、しかも配られるのが遅い」と自治体職員に不満をぶつけるようなことをしたくない。地震と違って、十分な準備期間のある台風の場合は、早めにプライバシーが確保された安全なところに、十分な食料をもって移動する。地震は突然襲ってくるので、家がつぶれたら運命と思うしかない。日本に住んでいるのだから。

 

6.エンディングノート、遺言管理

  今年の7月から遺言書を法務局でわずかな手数料で保管してくれることになった。すでに済ませた。これほど何事も早く実行に移せるのは、いつ感染するかわからない、決定的な治療薬もないという切羽詰まった気持ちと、コロナのせいで出歩かないので自分のための時間が十分あり、色々な準備に着手できるからだろう。

 

7.体重管理

自分の明確な「延命治療不要」の意志にも関わらず、誤って病院に運び込まれて医療資源を食う治療を施されるかも知れない。そんな時のために、コロナおこもり生活のおかげで外食が減ったお陰で減った体重の維持に努めよう。医師、看護師6名で動くこともできない患者を持ち上げている映像を見るたびに、体重管理は重要だと思う。

 

こんなところだろうか?本当は、死後のお墓のことも考えておく必要があるが、息子にも仕事を残しておくことにしよう。